偽りなき者のラストは誰?どういう意味?犬殺しの犯人は?【映画感想】

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huluで映画「偽りなき者」を見ましたので、ラストの意味や感想などを紹介していきます。

 

ネタバレ含みますので、まだ見ていない方で見る予定の方はご注意を。

偽りなき者のラストは誰?

「偽りなき者」を見て、そのラストが気になった方が、このブログを見ていると思いますので、あらすじなどは省略して、さっそく本題のラストについて書いていきますね。

 

ラストのシーンはかなり強烈でしたね。主人公ルーカスが狩りにでて、森の中で佇んでいたところ、いきなり、背後から銃弾が発射されるというシーンでした。

 

ルーカスは疑惑を払しょくして、コミュニティに戻れたんじゃないのか思っていたので、めっちゃびっくりしました。まさかラストにこんなことが起きるとは思わなかったので、本当に驚きでしたね。

 

さて、このラストシーンで誰がルーカスを撃ったのかについてですが、これは正解はなく、いろんな考察がネット上でされているようです。

・クララの母

・クララの兄

・ルーカスを変質者と思っている町の人

それぞれの予想と根拠についてみていくと、まず、クララの母について、自分の娘が被害に遭っていたらまともな精神状態ではいられないだろうし、終盤の教会では旦那がルーカスから殴られたりして、危険な人物という印象を持っているという背景があります。そのため、ルーカスを恨んでいて殺そうとしたのではないかということですね。

 

兄も同様に妹が傷つけられて、家族が苦しんでいるということで、ルーカスを恨んで殺そうとしたのではないかと予想する人がいるようです。ただ、兄は左利きということで、右で引き金を引いていたので兄ではないという意見もありました。

 

あとは、疑いが解けたはずでも、まだルーカスが変質者だと思っている町の人ですが、この可能性が高いかもしれませんね。

 

一度疑惑を持たれて、レッテルを貼られてしまうとそれを払しょくするのは難しいですし、思い込みが強い人、正義感が強い人はときに暴走をすることがあり、このラストもそういった正義感による暴走の可能性はあるのではないでしょうか。

 

ほかには虐待されたと証言した別の子供の家族とかの可能性もあるかも。

 

ルーカスを殺そうとしたのか、脅そうとしたのか分かりませんが、猟銃で狙うということはよっぽど強い動機がある人物ということですね。

偽りなき者のラストはどういう意味?

疑惑が晴れて無実ということで受け入れられたように見えて、実はそうではないということですね。

 

表面上は和解しているように見えて、どこかで、疑惑がもたれていて、ぎくしゃくした人間関係となってしまっていて、主人公のルーカスと町の人の間では二度と修復することができない溝ができてしまったということを表しているのでしょうね。

 

銃撃されるという命の危機にもかかわらず、すぐに立ち上がり、撃った人間を追うでもなく、その場でたたずむというシーンは、今後もルーカスに理不尽な苦難が訪れるということを示していて、それでも折れることなく、立ち上がり耐えていくということを示したのかもしれませんね。

 

理不尽さに対して信念で立ち向かっていく人間の強さみたいなことを表現したのかも。ラストについては賛否両論あるようですが、私はこのラストはかなり良かったなと感じました。

偽りなき者の犬殺しの犯人は?

あと気になるのが、犬殺しの犯人と家に石を投げつけてきた犯人ですね。

 

これについても作品中で明かされることはありませんでした。ここもいろんな可能性が考えられると思いますが、クララの母、兄説があるみたいです。

 

町のショップでリンチに遭い、ボロボロになったルーカスをクララの家族が車の中から見ているシーンがありますが、そこでクララが「ファーニーはどこ?」って聞きます。

 

それに対しては、クララの母は「さあね」とそっけない返事をするというシーンがあり、このときの母の態度が怪しいという感じで、母が犬を殺したのではと考察する人もいるようです。

 

車から見ているシーンでルーカスの手間に木があり、そこに青いロープがかかっているという構図になっていて、これがロープで絞めて犬を殺したということの暗示なのでは、という見解もあるようです。

 

こういったことから、兄と母が殺したという可能性が高いかもしれませんね。ただ、これについては、旦那の親友だった男に対して、そこまでひどいことをするのか?という疑念もありますね。

 

旦那の苦悩を近くで見ているわけですし、そこまでの強い恨みを抱いてるのかというと、ちょっと微妙なのかも。個人的には、この映画は、子供の嘘、残虐性もテーマになっていそうだし、兄が殺した可能性が高いのかなという気もしました。

偽りなき者 感想

いろんな考察とか見解を紹介してきましたが。本当にいろんな見方ができるいい作品でした。

 

ネット上では、「胸糞悪い」とか「イライラした」、というような感想もありましたが、私はそういうことはなくて、いい映画だったなと感じました。

 

主人公のルーカスは理不尽な責め苦にあって、大変な状況にもかかわらず、息子を大事にして、自分を貫き、自暴自棄になったりすることなく冷静に対応していてすごくかっこいいなと思いました。

 

終盤で誤解が解けたあとに、ルーカスがクララと普通に接して、抱き上げてあげたシーンもいいシーンだと感じました。無実なのに罪をきせて、散々な目に合わせて、いたぶってきた町の人たちと和解したというのもすごいですし、ルーカスの器のでかさがすごいですね。

 

和解したということで、終わることなく、ラストのシーンで襲撃されて、まだこの問題が終わっていないということをあらわしたのも、この映画の深さを際立たせてるのではないでしょうか。

 

襲撃された後、ルーカスが立ち上がり、複雑な表情で終わるというのも良かったです。怒りや苦しみ、むなしさ、辛いというようないろんな気持ちがその表情から読み取れて素晴らしい演技だと感じました。

 

きっと、ルーカスはこのあとも、大変な思いをするのだろうけど、折れずに、立ち上がり、強い心で乗り越えていくのだろうなあという、ある意味で希望がある終わり方だったのかなと思いました。

 

「冤罪」、「集団ヒストリー」、「正義感の暴走」、「レッテル貼り(ラベリング)の恐ろしさ」、「子供の無自覚な悪や残虐性」といういろんなテーマがある作品といえそうですし、見る人によっていろんな捉え方ができるという意味でもすごい良作だなと思いました。

 

登場人物は皆、ものすごい悪というものは持っておらず、それぞれが正義感で動くことで、結果的にみんなが不幸になり苦しむ人が増えていくということで、現代の社会問題ともいえるテーマともいえますね。

 

最後まで読んでいただきありがとうございましたm(_ _)m

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